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更新日:2021年2月3日

まちの話題(令和2年12月)

霧島市内でのイベントや出来事などを、まちの話題として紹介します

 霧島の食文化を後世につなぐ

霧島の食文化の継承と創造をテーマに第17回霧島・食の文化祭が12月6日、霧島保健福祉センターでありました。今年は新型コロナの感染拡大に配慮し体験型のコーナーはありませんでしたが、昔ながらの料理や現代の食に関するさまざまな展示のコーナーが並び、市内外から多くの人が訪れました。

今回は主催した霧島食育研究会の6人と、霧島食育サポータークラブの7人が作った「100年先に伝え継ぎたいふるさとの食50選」と題した県内の郷土料理の展示があり、来場者はレシピをメモしたり、思い出話に花を咲かせたりしながら見学を楽しみました。

毎年鹿児島市から訪れているという上白木澄子さん(65)は「帰ったらそばずいを作ってみます。子どもや孫と一緒に作ることで、郷土料理を伝えていきたい」と話しました。

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 城山公園に新オブジェ完成

美しい景観で知られる城山公園に新たな名所を作ろうと、市シルバー人材センターが同公園の展望広場に「時空ブランコ」を設置。完成記念式典が12月10日にありました。今回設置されたオブジェ「時空ブランコ」は合同会社PRデザイン霧島が、案内看板のデザインは隼人工業高校インテリア科の2年生2人が担当。青空に映える赤色のブランコ型オブジェと観覧車など同公園の特徴を散りばめた優しい色合いの案内看板がお披露目になると、会場からは拍手とともに歓声が上がりました。

市シルバー人材センター理事長の南田吉文さん(70)は「国分のランドマーク、城山公園にもう一つ名所ができないかと考えていた。幅広い年齢層の人に記念撮影などで利用してもらいたい」と完成を喜び、案内看板をデザインした福崎美珠(ふくざきはるみ)さんは「城山公園のイメージをそのままイラストにした。大切な人との思い出作りに来てもらいたい」と話しました。

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 一足早くクリスマス気分に

霧島国際音楽祭を支援している「霧島国際音楽祭きりしま友の会」が主催するクリスマスミニコンサートが12月13日、みやまコンセールで開催され、会員ら約70人がピアノやバイオリンの生演奏などを楽しみました。

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年夏に開催される霧島国際音楽祭が冬に延期。クリスマスコンサートの開催も危ぶまれましたが、会場入口での検温や会場の消毒を徹底した上で実施されました。会員で市内在住の井手由美子さん(72)は「どこにも出掛けることができず、寂しい思いをしていた。素晴らしいクリスマスプレゼントをもらいました」と笑顔で話しました。同会会長の中堀清哲(なかぼりきよさと)さん(53)は「音楽の力で心から元気になってほしいという気持ちで開催した。皆さんが喜んでくれてよかった」と話しました。

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 京セラ株式会社と立地協定

市は12月18日、市役所で塩田県知事立会いの下、京セラ株式会社と新研究棟建設の立地協定を結びました。

ファインセラミック部品、電子部品、半導体部品、自動車部品などの製造を行う同社は市内最大の企業であり、国分工場は同社の国内工場として最大の規模を誇ります。今回の増設は、敷地内に分散していた材料技術・プロセス技術・解析評価技術の3部門を集約し、連携を強化することで生産・技術開発の効率化を図ることが目的です。建築面積は5989.98平方メートル、投資総額約100億円、1月に着工し令和4年9月に操業、35人の新規雇用を予定しています。

同社の執行役員上席・稲垣正祥(まさひろ)さん(62)は「より密接に連携し効率化を図りたい。3部門間や、他社と協力して新しいものを生み出す環境をつくりたい」と話しました。

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 第一生命保険と包括連携協定

生命保険会社の第一生命保険株式会社と市は、健康増進に関することや女性活躍推進・少子化対策に関することなど九つの分野で、協働して取り組みを行う包括連携協定を締結。12月18日、締結式が市役所でありました。同社は社会貢献活動として47都道府県のほか、全国で100以上の市町村と包括連携協定を締結しており、県内市町村では和泊町に続いて2例目です。今後、特定健診の受診勧奨チラシ配布や婚活イベント開催など地域課題解決や住民サービスのさらなる向上が期待されます。

同社鹿児島支社長の木戸伸治さん(60)は「生涯設計デザイナーのネットワークを生かし、地方自治体と連携することで地域に貢献できれば」と話しました。

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 ゲームで「SDGs」を学ぶ

2015年に国連で開かれたサミットで決められた国際社会共通の目標「SDGs(エスディージーズ)=持続可能な開発目標」。「貧困をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」など2030年までに達成すべき17の目標が設定されています。

そのSDGsについての理解を深めるため12月18・19日、国分小学校6年生がカードゲームワークショップを行いました。ゲームでは1学級を一つの世界と想定、2~3人が1チームとなり与えられたお金と時間を使って事業を達成し、最終的なゴールを目指しました。吉田琉風(るか)君は「ゲームを通して、世界の人々が目標達成に向けて協力する必要があると感じた。より良い生活が送れる世の中にできたら良いと思う」と話しました。

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 自らの可能性や将来を考える

市教育委員会が主催する令和2年度の「立志塾」が12月19日、国分公民館などであり、市内在住の小学5・6年生20人が参加しました。この日は、パイロットから移動販売業へ転身した人や気象予報士の話を聞いたり、みかん農場でみかん狩りを体験したりしました。

移動販売業の津野拓士さん(45)からは、パイロットだったときの体験や病気のためにパイロットをあきらめなければならなかったこと、現在の仕事をすることになったきっかけなどが語られ、子どもたちへ「最後まであきらめない強い気持ちを持ってほしい」とのメッセージがありました。国分小学校6年の丸山莉暖(りのん)さんは「将来は声優になりたい。声量を意識したり、音楽の先生に質問したりして、夢をあきらめず頑張っていきたい」と目を輝かせました。

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 新町線・山崎線の開通祝う

県が建設していた奈良田団地前交差点からJR日豊本線をまたぎ、県道60号線までの延長500mのバイパス道路の新町線と市が建設していた国分中央高校前交差点から新町線に接続する延長400mの山崎線の開通式が12月21日に行われ、関係者や地域住民ら約70人が参加しました。

新町線は平成25年から8年、総事業費約45億円、山崎線は総事業費約9億円をかけ完成しました。両道路の開通により、登下校時の児童生徒の安全確保や向花五差路付近の恒常的な渋滞緩和、大隅地域から鹿児島空港へのアクセス向上や地域物流の効率化が期待されます。

式典では、神事や工事経過説明、テープカットがあり、くす玉が割られると大きな拍手が起こり完成を祝いました。

式典の後参加者全員で渡り初めが行われ、参加した向花地区公民館長の久保章さんは「朝夕の交通量が分散され、住民が安全に暮らすことができるのでは」と期待に胸を膨らせていました。

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 署名簿と募金を拉致家族へ

北朝鮮による拉致被害者と拉致の疑いがある特定失踪者の家族へ、署名簿と募金の引き渡しが12月21日、霧島市役所で行われました。

霧島市では12月10日~16日の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」に合わせて、国分シビックセンター1階でパネル展の開催や署名協力の呼び掛け、募金箱の設置などを行いました。集まった署名693人分と募金96,098円を拉致被害者家族・市川健一さん、特定失踪者家族・村岡育世さんらに手渡しました。

市川さん(75)は「被害に遭っている全員を奪還しなければならない。コロナで進展しない現状に焦りを感じるが、歩みを止めてはいけない」と力強く話しました。

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 中福良校区をもっと元気に

中福良小の5・6年生14人が、過疎化が進む中福良校区を盛り上げようと自ら考えた「嘉例川パワーアップ大作戦」。昨年から始まったこの取り組みは総合的な学習の時間を使って行われ、今年は嘉例川駅のモザイクアートと、プラスチック板とフェルト生地で今年6月に亡くなった同駅の名誉駅長「ニャン太郎」のストラップ2種類計100個を制作し12月23日、嘉例川活性化委員会に贈呈しました。制作活動は7月から開始し、授業時間以外にも休み時間などの空き時間も活用して児童が一丸となって完成させました。モザイクアートは駅舎内に飾られ、ストラップは観光客に先着で配布しています。

嘉例川活性化委員会委員長の山木由美子さん(73)は「嘉例川駅の宝物が増えました。子どもたちがいつまでもここに来てくれるよう、駅と共に活動を続けたい」と目頭を押さえ、同小5年の藤本海咲(みさき)さんは「嘉例川駅のことをみんなに知ってもらって、もっとお客さんが来てくれたら嬉しい」と話しました。

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 横川総合支所に干支の置物

横川の渕脇久子さん(83)は12月28日、横川総合支所に干支(えと)の置物を寄贈しました。25年目を迎えた寄贈は、高齢などの理由で今年が最後。自身の干支である丑年(うしどし)で締めくくり、着物姿の黒牛が正座をして両手を合わせている姿で25年間の感謝を伝えます。

横川総合支所での展示は1月末までですが、丸岡公園内にある丸岡さくら苑には12年前に製作した牛の置物が1年間展示される予定です。

淵脇さんは「周りの人の応援を励みに25年間頑張ることができた。これからの人生、丸く柔らかく生きたいという思いを込めて、牛の背中を丸く作った」と話しました。

淵脇さんの製作を5年前から手伝っている孫の安良小学校5年・渕脇昊馬(こうま)君は「きれいにできて良かった。ずっと作り続けたおばあちゃんはすごいと思う」と笑顔を見せました。

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