主な問題商法

主な問題商法一覧

点検商法

商品名等	ふとん・浄水器・住宅修理・消火器
手口	「点検に来た」「無料で点検する」と自宅に訪問して、「ふとんにダニがいる」「工事が必要」などと不安をあおり、商品やサービスを契約させる手法です。公的機関を名乗ることもあります。
事例	「ふとんの状態を見にきた」と訪問してきた業者が、「今のふとんで寝ていたら体に悪い」と高額なクリーニングや高価なふとんを勧めてきた。断りきれずに契約してしまった。

次々販売

商品名等	ふとん・株・公社債・健康食品・リフォーム工事
手口	消費者が一度契約すると、必要のない商品やサービスを次々と販売して過剰な量を契約させる手法です。一度目をつけられると複数の業者が入れ替わりで次々に販売することもあります。
事例	認知症の高齢者が、業者に言われるままにリフォーム工事を契約していた。家中探したところ、屋根のふき替え、外壁工事、床下工事などの契約書があり、短期間で合計1,000万円以上の契約をしていた。

サイドビジネス商法

商品名等	健康食品・化粧品・内職
手口	「在宅ビジネスで高収入が得られる」「資格・技術を身につけて在宅ワーク」などと勧誘して、高額な教材を売りつける手法です。ほとんど収入を得ることはできず、支払だけが残ります。最近ではインターネットを利用したサイドビジネスでの被害が目立ちます。
事例	在宅ワークの資料請求したところ、「アフィリエイト」（インターネットウェブサイトに商品広告を出して収入を得るビジネス）の仕事を勧められた。自分のウェブサイト作成料として40万円の費用を払い、業者の指示どおりに商品広告を出したが、全く収入にならない。

利殖商法

商品名等	株・投資商品・公社債
手口	「値上がり確実」「絶対もうかる」などと利殖になることを強調して、投資や出資を勧誘する手法です。
事例	「円をイラク通貨のディナールに両替すれば、必ずもうかる」と購入を勧められた。「すぐに両替可能」と言われたので、約200万円を業者の指定口座に振り込むと、ディナール札が送られてきた。その後、円に両替しようと連絡するも、電話が通じない。

かたり商法（身分詐称）

商品名等	商品一般
手口	販売業者が、有名企業や市役所などの公的機関またはその関係者であるかのように思わせて商品やサービスを契約させる手法です。
事例	市役所を名乗って電話があり、「家屋の耐震診断をする」と勧誘され、震災の不安があったので、高額であったが耐震診断の契約をしてしまった。

催眠（SF）商法

商品名等	ふとん・電気治療器・健康食品
手口	「景品をプレゼントします」「健康に良い話をします」と言って人を集め、閉め切った会場で日用品を次々と無料で配布し、雰囲気を盛り上げて興奮状態にしたところで、高額な商品を売り付ける手法です。
事例	近所で日用品が無料でもらえると勧誘され、会場に行った。日用品を多数もらい得をした気分になり、最後に「体調が良くなる健康食品10万円が特別に5万円に。早い者勝ち。」と誘われ、購入してしまった。

被害回復勧誘（二次被害）

商品名等	教養娯楽・資格講座・株
手口	以前契約した商品・サービスについて「解約してあげる」「損を取り戻してあげる」と説明し、これまでの被害の救済を装い金銭を支払わせる手法です。
事例	過去に株取引きをしていたが、多額の損を被った。探偵会社を名乗る人から電話があり、「被害額の7割程度を回復できる」と勧誘された。依頼料は15万円と契約を交わしたが、その後も弁護士費用30万円や手数料10万円などと追加費用を求められた。

主な問題商法一覧（若者編）

ワンクリック詐欺

商品名等	アダルト情報サイト・出会い系サイト
手口	パソコンや携帯電話のアダルトサイトなどで、利用料金や利用規約を明確にせず、消費者がクリックすると即座に「契約完了」「料金請求」などと表示し、高額な料金を請求する手法です。
事例	パソコンで有名人のブログにリンクされた動画を見ようと「動画はこちら」「OK」と次々とクリックしたら、「登録完了」とアダルトサイトに登録されてしまった。料金請求画面には、「期日までに支払わなければ身辺調査をして請求する」と書いてあった。

デート商法

商品名等	アクセサリー・絵画
手口	出会い系サイトや間違い電話・メールを装い販売目的を隠して近づき、言葉巧みな話術で好意を抱かせ、それに付け込んで商品等を販売させる手法です。異性の感情を利用して断りにくい状況で勧誘し、契約を迫ります。契約後は行方をくらますことが多いです。
事例	出会い系サイトで知り合った女性と親しくなり、会うことになった。女性に「宝石店の販売員で自分の職場を見せたい」と言われ店に行ったところ、高価なアクセサリーを勧められた。「結婚には宝石が必要」と長時間勧誘され、購入してしまった。

マルチ商法

商品名等	健康食品・化粧品・学習教材・ファンド型投資商品
手口	加盟者が新規加盟者を勧誘し、その加盟者がさらに別の加盟者を誘引するという連鎖によって組織を拡大して行う商品・サービスの取引です。新規加盟者の支払う加盟料や商品購入代金等によって、自分に利益が得られると勧誘されます。ネットワークビジネスなどと説明することもあります。商品は売れず、加盟者も勧誘できず、損をすることが多いです。
事例	友人に「投資会社に20万円投資すれば、1週間で1万円のボーナスが40週間もらえ、誰かを紹介すると紹介料もボーナスとしてもらえる」と勧誘された。もらった資料にも「一人当たり約10倍の実績」とあったので、契約しお金を振り込んだ。しかしボーナスの受取りはできずに、業者とも連絡が取れなくなった。

キャッチセールス

商品名等	化粧品・エステ・絵画
手口	駅前や繁華街の路上でアンケート調査と称し呼び止めて、喫茶店や事務所に連れて行き、不安をあおるなどして商品やサービスを契約させる手法です。
事例	路上で「絵画に興味がありませんか」と声をかけられ、近くで開かれている展示会に連れていかれた。どの絵がよいか聞かれたので答えると50万円だと言われた。「買わない」と断ったが、割引するなど数時間にわたり説得され、分割払いで契約してしまった。

当選商法

商品名等	宝くじ・出会い系サイト
手口	「懸賞金が当たった」「当選した」「景品が当たった」などと特別な優位性を強調して消費者をだまし、お金を支払わせる手法です。最近では、「当選した」とメールが届き、クリックするとサイトに登録となり代金を請求される相談も目立ちます。
事例	携帯電話でインターネットを閲覧していたところ、意図しないサイトにアクセスしてしまい、出会い系サイトから仮登録のメールが届いた。翌日、サイトから「50万円当選したので正会員になるように」とメールが届いた。もらえるならと思い、入会金を振り込んで正会員になった。その後、当選したのは現金ではなくサイト内で利用できる50万円分のポイントであることが分かった。

サクラサイト商法

商品名等	携帯電話メール
手口	携帯電話等に届くメールや無料SNSサイトなどを介して別のサイトに誘導され、一定期間はメール交換等のサービスは無料で利用できるが、話が盛り上がってきたところで、「これ以降はポイントを購入しないと連絡が取れなくなる」とサイトから連絡があり、料金を支払わせる手法です。
事例	ある有名人のマネージャーという人から、「タレントがあなたと連絡をとりたがっている」とメールが届いた。「連絡はサイトの中で」とあり、メールを交換したかったのでサイトに登録した。何度かやりとりした後に「有料ポイントを購入しないと連絡が取れなくなる。あとでお金は返すから」と言われたので、ポイントを購入した。その後、合計10万円分を立て替えて支払ったが、急に連絡が取れなくなった。

トラブルに巻き込まれないために

トラブルのきっかけは電話勧誘や訪問販売、ダイレクトメール、最近ではメールなどが多くを占めます。お金を払い、業者などと連絡が取れなくなってようやく被害に気付きます。「簡単に」「あなただけ」など、うまい話はないので、きっぱりと断りましょう。

また、業者の説明を信じてトラブルに巻き込まれたと気づかない高齢者も多いので、日頃から家族や周囲の人が気をつけることも大切です。