熱傷(やけど)に対する応急処置
やけどの応急手当ての方法
やけど(熱傷)は、熱いお湯や油が体にかかったり、炎ややかんなど熱いものに触れたりすると生じます。
あまり熱くない湯たんぽやこたつの熱などが、体の同じ場所に長時間当たっていた場合(低温熱傷)や塩酸などの化学物質が皮膚に付いた場合(化学熱傷)にもなることがあります。
ポイント
- 水道水などのきれいな流水で十分に冷やします。
- 靴下など衣類を着ている場合は、着衣ごと冷やします。
- 氷や冷却パックを使って冷やすと、冷えすぎてしまい、かえって悪化することがあります。
- 広い範囲にやけどをした場合は、やけどの部分だけでなく体全体が冷えてしまう可能性があるので、過度な冷却は避けます。
- 小さな子どもやお年寄りは、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意します。
- 火事などで煙を吸ったときは、やけどだけでなくのどや肺がきずついている可能性があるので、救急車で病院に行く必要があります。
119番通報が必要な場合
- やけどが広い範囲にわたっている場合や顔面や陰部のやけど、または皮膚が焦げていたり白くなって痛みを感じないような深いやけどの場合には、119番通報してください。
- ガーゼで覆いきれないような大きな水ぶくれになったときは、救急車を呼ぶことも考慮します。