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更新日:2018年7月17日
AEDとは、英語の頭文字の略語で、自動体外式除細動器のことです。
Automated自動External体外式Defibrillator除細動器
AEDは応急手当をする場所で、一般の人でも簡単に、また安全に除細動(電気ショック)を行うことができる機器です。
パッドを傷病者に貼り付けることにより、心臓のリズムを自動的に解析し、除細動(電気ショック)が必要かどうかを決定するとともに、どういう操作をすべきかを音声メッセージで指示してくれます。
除細動を行う必要があるときは、除細動を実施するように音声メッセージで指示がでますから、安全に取り扱うことができます。
AEDには、いろいろなタイプの機種がありますが、基本的な機能は共通しています。
AEDは、成人(15歳以上)はもとより、小児(1歳以上15歳未満)、1歳未満の乳児でも使用できます。
1.AEDを傷病者の横に置く
AEDを通常は傷病者の胸部の左側に置きます。
機種にもよりますが、ケースからAED本体を取り出すか、ふたを開けます。
2.AEDの電源を入れる
AEDのふたを開け、電源ボタンを押します。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります。)
3.電極パッドを貼る
傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。
電極パッドの袋を開封し、電極パッドのシールをはがし、粘着面を傷病者の胸部にしっかりと貼り付けます。
(電極パッドを貼り付ける位置は、右鎖骨の下と左脇の5~8cm下で、電極パッドに書いてあるものもあります。)
(電極パッドを貼り付けた後、ケーブルをAED本体の差込口に入れるものもあります。)
AED本体に成人用と小児用の2種類の電極パッドが入っている機種や成人用モードと小児用モードの切替えがある機種があります。
その場合には、小学生以上(小学生を含む)には成人用の電極パッド(成人用モード)を使用し、未就学児には小児用の電極パッド(小児用モード)を使用してください。小学生以上には、小児用の電極パッド(小児用モード)は使用しないでください。
4心電図の解析をする
電極パッドを貼ると自動的に心電図の解析が始まります。
(解析とは、心臓(心電図)の状態を機械が読み取るということで、この時、心静止・健康な心電図には作動しないように設定されています。AEDが作動するのは、心室細動の心電図を読み取った時のみです。)
「傷病者から離れるように」との音声メッセージが出たら、「みんな離れて!!」と注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認します。
5除細動(電気ショック)
AEDが電気ショックを加える必要があると判断すると「ショックが必要です」などの音声メッセージが流れ、自動的に充電が始まります。
充電が完了すると、「ショックボタンを押してください」などの音声メッセージが出て、ショックボタンが点灯し、充電完了の連続音が出ます。
充電が完了したら、「ショックします。みんな離れて!!」と注意を促し、誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。
ポイント
6.心肺蘇生法を再開
電気ショックが完了すると、「ただちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を再開してください」などの音声メッセージが流れますので、これに従って、ただちに胸骨圧迫を再開します。
胸骨圧迫30回、人工呼吸2回の組み合わせを続けます。
ポイント
7.AEDの手順と心肺蘇生法のくりかえし
心肺蘇生法を再開して2分(胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを5サイクルほど)経ったら、AEDは自動的に心電図の解析を再び行います。
音声メッセージに従って傷病者から手を離し、周りの人も傷病者から離れます。
以後は、4、5、6の手順を、約2分おきにくりかえします。
「ショックは不要です。ただちに心臓マッサージを再開してください」などのメッセージが流れたら、心肺蘇生法を実施します。
小児・乳児に対して大人用のパッドを使用する時、定位にパッドを貼れない場合は胸と背中に貼ることも可能です。
また、大人でも怪我をして、定位にパッドを貼れない場合は、胸と背中でも使用可能です。
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