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更新日:2018年7月17日
傷病者に近づく前に、周りに危険がないか確認します。
道路上で倒れているかもしれません。また、物が落下してくるかもしれません。助けに行って自分がケガをしてしまうと相手を救うことができません。
傷病者に近づき、頭側の手を額に置き肘を床につけ、耳元で3回「大丈夫ですか」または「もしもし」と呼びかけながら、傷病者の肩を叩き、反応があるかないかを見ます。
(声はだんだん大きく、肩はだんだん強く叩きます。)
反応が無い場合やその反応に自信が持てない場合は、心停止の可能性を考え、大きな声で助けを求めます。
協力者がいる場合には、「あなた119番に通報してください!」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に依頼します。
協力者が誰もおらず、救助者が一人の場合には、次の手順に移る前に、まず自分で119番通報してください。また、すぐ近くにAEDがあることがわかっている場合には、AEDを取りに行ってください。
119番通報すると通信指令員が呼吸の確認等、次の手順を指導してくれます。
傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているか10秒以内で確認します。
次のいずれかの場合には「普段どおりの呼吸なし」と判断します。
傷病者に普段どおりの呼吸がない場合、あるいはその判断に自信が持てない場合には心停止と判断し、危害を恐れることなくただちに胸骨圧迫を開始し、全身に血液をおくります。
胸骨の下半分に、片方の手の付け根を置きます。
他方の手をその上に重ね両手で「強く・速く・絶え間なく」圧迫します。
肘を伸ばし、垂直に体重をかけて圧迫します。
圧迫の程度は手の付け根に体重をかけ、真上から垂直に傷病者の胸が約5cm沈むくらいしっかり圧迫します。単三電池の長さが約5cmです!
圧迫の速さは、1分間に100~120回の速いテンポで連続して30回絶え間なく圧迫します。スマホアプリ(メトロノーム)も活用しましょう!
圧迫した後は、胸がしっかり戻るまで十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るようにします。
30回の胸骨圧迫終了後、口対口人工呼吸により息を吹き込みます。
傷病者の喉の奥を広げて空気を肺に通しやすくします。
片方を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先にあてて、頭を後ろにのけぞらせ、あご先を上げます。
気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。
口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒に1回の割合で2回吹き込み、傷病者の胸が持ち上がるのを確認します。
1回目の人工呼吸がうまく入らなかった場合は、もう一度気道確保をしなおして、人工呼吸を試みます。2回目の人工呼吸もうまく入らなかった場合は、次の胸骨圧迫(心臓マッサージ)へ進みます。
傷病者の顔面や口から出血している場合や、口と口を直接接触させて口対口人工呼吸を行うことがためらわれる場合には、人工呼吸を省略し、胸骨圧迫のみを続けます。
30回の心臓マッサージと、2回の人工呼吸のサイクル(30対2)を繰り返します。
人工呼吸は1回の吹き込み時間に1秒かけて行います。
人工呼吸をしている間は胸骨圧迫が中断しますが、その中断時間は10秒以上にならないようにしましょう。
救助者が2人以上いる場合は、2分間(5サイクル)程度を目安に交代して、絶え間なく続けることが大切です。
心肺蘇生中に救急隊員や医師が到着しても、あわてて心肺蘇生を中止せず、その指示に従って引き継ぐようにしてください。
途中で傷病者が動きだしたり、うめき声を出す等、「普段どおりの呼吸」をしはじめた場合は、心肺蘇生を中止し、救急隊や医師の到着を待ちます。もし呼吸が停止したら、心肺蘇生を再開してください。
AEDが到着したら、優先してAEDの使用手順に従って使用してください。
反応はないが正常な呼吸(普段どおりの呼吸)をしている場合は、下あごを前に出し、上側の手の甲に傷病者の顔をのせます。その後、上側の膝を約90度曲げます。
心肺蘇生法は床の上など硬い場所の上で行ってください。
一連の流れは下の動画をご覧下さい。
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