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更新日:2023年4月1日
国分広瀬の住吉池で、毎年8月16日に行われる「はんぎり出し」。お盆明けの精進落としとして、江戸時代から続く伝統行事です。「はんぎり」といわれる牛馬の飼料桶と2本の竹を使い、板で組んだいかだの上から網を投げてエッナ(ボラの子)を捕ります。
近年は捕れるエッナの数が減少し、池の環境整備を求める要望も出されていました。市の支援策を検討する中、テレビの人気番組で、池の水を抜いて生態系を調べる「池の水ぜんぶ抜く大作戦」に着目。住吉池の調査を依頼したところ、1月14日に収録がありました。
全国放送で霧島市をPRしながら池をきれいにできる絶好の機会です。私も約200人のボランティアの皆さんと池に入り、泥と格闘。お昼には地域の皆さんが豚汁「舞鶴千人鍋」を振る舞ってくださいました。
住吉池の調査結果は、3月9日に鹿児島テレビ(KTS)で放送予定です。行政の既成概念にとらわれず、これからも皆さんと知恵を出し合いながら、市政の発展に努めてまいります。
新しい年を迎えた元日の夜、私の携帯電話に霧島警察署長から電話がありました。国分向花町で発生した強盗事件の第一報でした。強盗は暴行や脅迫により他人の財産を奪い取る凶悪な犯罪です。大変な新年のスタートとなり、今年一年どうなることかと心配しておりました。
署長から再び電話があったのは1月3日の夜。「目撃情報が少ないため、防災行政無線など市役所が持つ情報伝達ツールを使って市民に情報提供を呼び掛けてほしい」とのことでした。容疑者を一刻も早く捕まえ、安心・安全を市民一丸となって守るため、署長の依頼を快諾。翌日、防災行政無線で市内一斉に情報提供を呼び掛けました。
霧島警察署に寄せられた情報や聞き込み捜査の結果、1月6日に容疑者が逮捕。署長から「早期に逮捕できたのは市民力の成果です」と感謝の言葉を頂きました。市民の皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。今後も市民や関係機関と連携し、安心・安全なまちづくりに取り組んでまいります。
皆さま、明けましておめでとうございます。本年も、日頃の活動を通じて感じたことなどを市長コラムとしてつづっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年末は大変喜ばしい出来事がありました。8月の第72回全国茶品評会・普通煎茶10キロの部で、霧島茶が1位から7位を独占。農林水産大臣賞と2年連続の産地賞を獲得しました。
その表彰が行われた全国お茶まつり東京大会に合わせて12月13日、生産者や関係者と共に首相官邸を訪問。安倍首相に日本一の霧島茶を贈り、試飲していただきました。「香りが良く味もまろやかでおいしい」と安倍首相が感想を話すと、生産者の皆さんは「これからの励みになります」と喜んでいました。官邸訪問はなかなかできることでなく、今回の訪問は霧島茶に関わる皆さんの努力が認められた結果だと思います。
私たち市民も霧島茶を誇りに思い、日頃から積極的に消費したりPRしたりして、霧島茶のさらなる躍進につなげていきましょう。
大学などの教育機関と民間企業、行政が連携する「産学官連携」が全国的に進んでいます。
本市においても、9月にKWS・タカダ特定業務委託協働企業体と「水道施設の災害等に伴う応援協定」、10月には市内の23郵便局と「地域における協力に関する協定」を、さらに市と市自治公民館連絡協議会が県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会鹿児島県本部と「自治会加入推進に関する協定」を締結しました。
11月には私が立会人となって霧島ガストロノミー推進協議会と東京農業大学が「包括連携協定」を締結しました。
まちづくりは、市役所だけで取り組むには限界があります。それぞれの団体が持つ特色や強みを最大限に生かし、しかもお互いがプラスになるような連携がより一層必要になってくると考えます。
第二次霧島市総合計画では「市民とつくる協働と連携のまちづくり」を掲げています。市民一体となって安心で住みよい霧島市をつくっていきましょう。
台風の通過が多く、被害を受けやすい鹿児島県は、台風銀座といわれる台風の通り道ですが、9月に霧島市を直撃した台風24号は、台風に対する私たちの備えの大切さを再認識させた台風でした。
当初の予想よりも東側に進路を変えたため、吹き返しが大変強く、屋根がめくれる被害を受けた公共施設もありました。倒木による道路の通行止めも各所で発生。それ以上に大きな支障を来したのが停電でした。
県内の広範囲で停電が発生する中、本市でも9月30日の午後から発生。台風接近の前日から、国分シビックセンターの駐車場には九州電力の工事車両が集結。風雨の中、24時間体制で復旧作業に当たってくださいましたが、倒木などによる電線の寸断箇所が多く、復旧に数日要する地域もありました。総合支所が停電した地区もあり、情報の収集や発信に影響が出た場面もありました。
長時間の停電時における行政の対応について、今回の経験を踏まえ、今後必要な対策を進めてまいります。
国際大会で霧島市在住・出身の選手が活躍しています。アゼルバイジャンで開催された世界柔道では、本市出身の濵田尚里(しょうり)選手が女子78kg級で初優勝しました。
クロアチアではハンドボールの世界学生選手権(U–24)が開催され、ソニー・ブルーサクヤの谷華花(はるか)選手、北原佑美(ゆみ)選手が出場し、優勝に貢献しました。
インドネシアで開催されたアジア競技大会では、ブルーサクヤの飛田(ひだ)季実子選手と角南果帆(すなみかほ)選手が3位入賞に貢献。女子5千メートルでは京セラ女子陸上部の山ノ内みなみ選手が、6位に入賞しました。
スポーツは見ている人に大きな感動を与えてくれます。本市に縁のある選手たちが世界で活躍してくれることをうれしく思います。
先日は、私も県民体育大会成年の部ラグビー競技に姶良地区の選手として出場しました。
2年後は鹿児島国体。本市でも7つの競技が開催されます。市民総参加の大会となるよう積極的な啓発活動や地域と一体となった取り組みを進めてまいります。
還付金詐欺など、特殊詐欺による被害が後を絶ちません。昨年は全国で390億円超、鹿児島県では2億円超の被害が発生しました。銀行員や警察官をかたったり、有料サイトの未納がある旨の文書やメールを送ったりするなど、その手口は巧妙化が進んでいます。
特殊詐欺はどこか別の地域での事と思いがちですが、霧島市にも確実に入り込んでいます。昨年は本市でも500万円を超える被害が発生。今年は7月以降、市役所の職員をかたる人物から国民健康保険税の還付金詐欺とみられる電話が多数確認され、被害も発生しています。
ATMに行くように指示する電話は詐欺です。警察や市役所に連絡するか、家族や友人に相談してください。一呼吸置いて冷静になることが大切です。家族だけが分かる合言葉を決めたり、電話機の前に注意書きを貼ったりすることで被害を防ぐことができます。
敬老会の時期になりました。家族や親戚、近くの高齢者に呼び掛けて、みんなで犯罪を防止しましょう。
このたびの平成30年7月豪雨により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方々とご遺族の皆さまに、心よりお悔やみ申し上げます。霧島市からは日本水道協会の要請に基づいて広島県江田島市に給水車を派遣し、約10日間にわたって給水活動を行いました。さらに同市の老人福祉施設の飲料水として、関平鉱泉水20トンを送りました。被災地の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
新燃岳は6月28日に噴火警戒レベルが2に下がり、警戒範囲が火口からおおむね2キロに縮小されました。これにより大浪池や韓国岳への登山道が解放されたことから7月17日、登山道の確認や夏山登山のPRを兼ねて、私も韓国岳に登りました。途中の大浪池からは新燃岳も間近に見られ、大自然の息吹を感じることができます。
生きた火山を安心して楽しんでいただけるよう、気象台や関係機関と連携しながら、必要な安全対策を講じてまいります。夏の霧島山にぜひお出掛けください。
4月に日程を決めていたわが家の田植え。当日は朝からの雨。公務の関係で他の日に変更することもできず、雨の状況を見ながらの作業になりました。田植え機は、今ではあまり見掛けなくなった歩行式の二条植え。かれこれ25年の付き合いです。前日のうちに田んぼの水を切っていたものの、時折降ってくる大粒の雨で水位がどんどん上がります。雨の中の田植えで作業がしにくく時間がかかりましたが、家族総出で田植えを終えることができました。
田んぼは、川下の平野部を洪水から守るダムの役割を果たしてくれるといわれています。雨が直接川に流れ込む前に田んぼを通過することで、雨水が一気に川へ集中することを防いでくれるのです。
道路がたびたび冠水する国分・隼人の市街地では、排水路の整備や雨水管理総合計画の策定を進めていますが、田んぼが持つ治水の役割にも期待がかかります。
田んぼで泥を踏みしめながら、霧島の農業をはじめ各種施策の実現に向けて思いを巡らせた1日でした。
硫黄山の火山活動に伴う川内川などの水質悪化を受け、湧水町や伊佐市、えびの市では一部の水田で今年の稲作ができなくなりました。先祖代々受け継いできた水田で田植えができない農家の悲しみは、規模は小さいですが米を作っている私にも痛いほど分かります。
本市では、川内川の水質悪化の一報を受け、直ちに上水道や農業用水、河川の水質検査を実施。幸い、検査結果は噴火前と変わらず、環境基準の範囲内でひと安心しました。影響を受けている自治体もあり、市としての安全宣言は出しませんでしたが、市民や観光客の皆さんに安心していただけるよう、必要な情報を発信してまいります。
霧島山を取り巻く自治体が県境を越えて地域活性化を目指す環霧島会議では5月16日、新燃岳と硫黄山の火山活動による被害について、国などに支援を求める特別決議を行いました。
わが家の田植えは6月下旬。忙しい毎日ですが、山々から流れ来る清らかな水の恵みに感謝し、今年も田んぼに入りたいと思います。
春の九州高校野球大会鹿児島大会で、国分中央高校が準決勝に進出。相手は甲子園の常連校、樟南高校。平成6年の夏、甲子園で準優勝した時の福岡・田村バッテリーは私と同い年です。強豪相手に国分中央高校がどこまで戦えるのか、どきどきしながら鹿児島市の鴨池市民球場へ向かいました。
国分中央高校の一塁側スタンドは詰め掛けた生徒や教職員、保護者など、約500人の大応援団。ダンス部や女子ソフトボール部を中心に、スタンドから熱い声援を送りました。
試合はエースの連投や準決勝の雰囲気もあり、序盤は少し硬くなっていたのかもしれません。6点差がついたときには、さすがに強豪校の壁は厚いと思いました。しかし、そこから驚異の粘りを見せ、ついに8回裏に逆転。チームの底力を感じました。
9回に再び逆転され、惜しくも敗れましたが、夏の大会が楽しみです。5月の南日本招待野球やNHK旗などの大舞台を経験し、今度こそ、霧島市民を甲子園に連れて行ってください。
活動が活発化し、多くの皆さんが心配されていた新燃岳の火山活動も、少しずつ落ち着きを取り戻してきたような気がいたします。
この間、鹿児島市長よりロードスイーパーをお貸しくださる旨のご連絡を頂くなど、さまざまな機関からご協力の申し出がありました。活動が収束するまでの間、関係機関のご協力を頂きながら、事故などが発生しないように職員一丸となって取り組んでまいります。
こうした中、3月28日には高千穂峰への登山道が開放されました。このような明るい情報を少しでも発信できればと思い、開放に合わせて私も高千穂峰登山に挑戦。しかし、次の公務まで3時間しかありません。心配する職員に「大丈夫」と言った手前、必死で頑張った結果、2時間半かからず無事に下山できました。その日は私の41歳の誕生日。山頂からの絶景を堪能し、思い出に残る一日になりました。
新緑の美しい季節を迎え、登山道周辺ではミヤマキリシマの芽吹いています。皆さんもぜひお出掛けください。
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