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更新日:2023年4月1日
「天の逆鉾(さかほこ)神々たちの道しるべ」読み句に耳を澄ませる子どもたち。素早くカルタに手を差し伸ばすと、歓声が上がりました。
去る2月1日に霧島市子ども会育成連絡協議会の主催の「第1回子ども会フェスティバル」で行われた「第1回ふるさと霧島カルタ選手権」の様子です。市内の子ども会から集まった26チーム230人を超える子どもたちが、楽しみながら郷土学習に挑戦する姿に感銘を受けました。
ふるさと霧島カルタは、霧島市の地理、歴史、文化、産業、観光地などの魅力が文字と絵で描かれた48枚の霧島市のオリジナルカルタです。平成19年度に読み句を募集。翌年には読み句に合った絵札を募集し、説明文を加えて平成21年に完成しました。市内の学校や公民館などに配布してあります。カルタ遊びを通してふるさとの良さに気付き郷土愛をさらに深めてほしいものです。カルタは市役所国分庁舎1階売店で600円で販売しています。皆さんも挑戦してみませんか
広報きりしま200号記念のプレゼントへの申し込みが900件を超え、大きな反響がありました。そのはがきやメールには「霧島市は住みやすい」「子育てをしやすい」などうれしいご意見が多く寄せられました。
霧島市では、この9年余り、ほかの自治体に先駆けて積極的に移住定住施策などによる人口増対策、子育て環境の充実、働く場所の確保、地域経済高揚への対策などに、市議会や市民の皆さまと一緒になり取り組んでまいりました。
政府は、昨年末に「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、経済対策などを決定しました。ぶれない「霧島市の地方創生の新たな挑戦」を継続し、「働き学ぶなら霧島市」「住むなら霧島市」「子育てをするなら霧島市」という声がさらに多く聞けるようにいち早く「霧島市地方創生推進本部」を設置しました。これまでの成果をさらに伸ばし、課題に正面から取り組んでまいります。今後、市の「人口ビジョン」や「地方創生総合戦略」を策定し、持続可能なふるさとを創ってまいります
「人や木の成長には、程よい緊張感とストレスが必要。だからその土地本来の木の苗を密植で混ぜて植える。風が吹けば互いに守り合う。根を張れば隣木に負けないように競い合って成長する」。これは横浜国立大学の宮脇昭名誉教授の言葉です。先生は86歳。現在でも世界中で木を植え続けておられ、毎年12月に開催する10万本植林プロジェクトでは昨年も指導していただきました。平成21年に国分庁舎前のお祭り広場に植林した苗木は、たった5年で立派な森となりました。
本市ではこれまで山に放置されていた間伐材などを燃料として有効活用する木質バイオマス発電所の建設が始まりました。
昨年12月には国連気候変動枠組条約第20回締約国会議がペルーで開催され、日本は温室効果ガス排出量を2030年までに1990年比で40~50%削減する目標の提出、再生可能エネルギーの導入推進が求められました。本物の森づくりと共に、地球環境の保全に貢献しながら、地域活性化にも生かしてまいります。
今年の秋も多くの敬老会にご招待いただきました。その中で、健康寿命について特集した広報きりしま9月号を片手に「広報誌を読んでいますか」とお尋ねしたところ「毎号楽しみにしています」、「絵はがきが楽しみで県外の親戚への便りに使っています」、「特集記事が暮らしに役立ちます」などうれしい声が返ってきました。
「広報きりしま」は霧島市の誕生とともに、市民の皆さまに親しまれ読まれる広報誌を目指して編集に工夫を重ねてまいりました。当初は霧島市の一体感をどのように創るのか。平成20年の総合計画策定後は霧島市の進むべき方向をどのように共有できるのか。そして市制施行10周年を来年に控え、さらなる共生・協働・共助によるまちづくりのため、何が必要か。
これからも市民の皆さまの声をお聴きしながら、霧島市の「元気・可能性・絆の強さ」を共有できる広報誌を追及してまいります。そして何より、広報誌の発行や配布に関わる全ての皆さまに感謝いたします。
宮崎県えびの市に位置し、明和5(1768)年の噴火により形成された霧島山で最も新しい火山「硫黄山」。両県にまたがるえびの高原は、世界でここにしか自生しないノカイドウなどの稀少植物を観察できる年間90万人が訪れる国立公園や霧島ジオパークの拠点地です。その硫黄山に火口周辺警報が出され、戦後最悪となった御嶽山(おんたけさん)の火山災害を教訓として、宮崎県が県道1号線を通行止め。えびの市が硫黄山から韓国岳への登山ルートを閉鎖し、環境省もえびのエコミュージアムセンターの休館を決めました。
環霧島会議や霧島ジオパーク活動で構築した県境を越えた信頼関係を生かし、情報の共有をさらに強め、観測体制や情報伝達手段の充実、避難壕の新設について国・県と連携しながらさらなる安全対策を講じてまいります。今回の規制により、観光業をはじめ市民生活に大きな影響が出始めています。正しい情報と冷静な判断により一刻も早いえびの高原の施設再開に向け連携を強化してまいります。
火山災害として戦後最悪となった御嶽山(おんたけさん)の噴火によりお亡くなりになられた皆さまに心からお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
私は平成19年に環霧島会議を設置。平成21年に作成した霧島火山防災マップは、平成23年1月の歴史的な新燃岳噴火の防災対策に役立ちました。噴火後はモーターサイレンや避難壕、戸別受信機などの設置やトレッキングマップの作成、関係機関と連携した防災訓練などの対策を講じてきました。さらには新燃岳の観測体制についても強化を図っていただき、「火山を知り、学び、ジオパーク活動に参加し、楽しむことは、防災にも通ずる」と確信いたしております。
活火山を有する自治体の市長として、御嶽山での火山災害に遭遇された関係者の皆さまのお気持ちを察するとき無念でなりません。より安全な山岳利用のあり方について、関係機関と連携を密にしながら、最大の努力を図ってまいりたいと決意を新たにいたしました。
先月開催された全国高等学校総合体育大会柔道競技大会において、霧島市立国分中央高等学校スポーツ健康科3年の前田千島(ちしま)さんが女子52キロ級で準優勝し、2年の前野彩(さやか)さんが女子57キロ級で5位入賞と健闘されました。
また、全日本高校・大学ダンスフェスティバルにおいて、同高ダンス部が準入賞に輝きました。
さらに、7月に開催された全国高等学校野球選手権鹿児島大会において同高野球部が準決勝進出を果たしました。昨年がベスト8、今年がベスト4と、年々の躍進に甲子園への期待も増します。先生方の熱心なご指導や保護者・地域の支えはもとより、スポーツ健康科の新設を決断した者とし
て、その成果が着実に表れていることに、心まで熱くなる感動の夏でした。
若さには無限の可能性があります。自分のやりたいことを早く見つけ、失敗を恐れず挑戦し続けてほしい。「敵は我にあり」。青春とは、年齢ではなく己の甘えに打ち勝とうとする心構えのことだと再認識する夏でした。
全国各地で疫病(えきびょう)がはやり、貞観(じょうがん)11(869)年に京都の八坂神社に当時の国の数66本の鉾を立て神輿(みこし)を送り神に無病息災を祈念したのが起源といわれる祇園祭。鹿児島では「おぎおんさあ」として親しまれ、国分中央にある八坂神社でも古くから祭事が行われていました。これを地域の活性化につなげようと今から半世紀前、当時の若者たちが総踊りなどを中心とする「国分夏まつり」を始めます。そして20年前、国分寺神輿競走が加わり、霧島市誕生とともに市全体の祭りになればとの思いから「霧島国分夏まつり」に発展。今では市全域から総踊りや神輿パレード、ステージ発表に参加する市の一体感あふれる祭りに成長しました。
今年もこの祭りを皮切りに、各地域で夏祭りが開催され、地域を愛する若者たちの熱い思いが引き継がれています。祭りに身を置き、地域を知り、友を育み、この地に生きる喜びを語り、自己を高めていく。祭りには心に潜む疫病を清める力があるように思えます。祭りが人をつなぎ育みます。
「日本創成会議」の分科会が2040年の推計人口を発表しました。それによると全国の5割の自治体で若年女性(20~39歳)が半減し、うち人口1万人を切る523自治体については「消滅の可能性が高い」という衝撃的な内容でした。鹿児島県内は43のうち30の自治体で若年女性が半減し、本市でも半減はしないものの33.6%減との推測。
霧島市が誕生してこの9年弱、人口減に向かうという合併前の推測を覆くつがえし、子育て支援・移住定住促進・企業誘致など幅広い政策の実現により、先の国勢調査では人口増を図ることができました。鹿児島県全体で5年間に5万人の人口が減少した中においてまさに快挙ともいえる事実です。
一方、平成25年の霧島市の観光客の入込客数は771万人を超え過去5年間で最高を記録。観光庁の資料によると定住人口1人分の経済効果は、外国人旅行者7人、国内宿泊者24人分に相当するとしています。人口減に歯止めをかけ、観光客などの交流人口の増加をさらに図ってまいります。
霧島市が初参加した5月28日の「チャレンジデー」の朝、通勤途中に散歩やジョギング、空き缶拾いなどの清掃活動にいそしんでおられる市民の皆さまをかねて以上にお見かけし胸が熱くなり、思わず車を止め、感謝と激励をさせていただきました。
FMきりしまも積極的にご協力いただき、運動などへの参加率を対戦相手の岩手県奥州市と競いつつ、健康づくりを推進していくという主旨などを繰り返し放送していただきました。
チャレンジデーへの参加率は、霧島市が57.8%、奥州市が65.5%。6回目の挑戦となる先輩力士、奥州市に胸を借りた負け相撲となりましたが、多くの感動をいただきました。今回の取り組みは、来年の霧島市誕生10周年を前に、市民の一体感を強める素晴らしい取り組みになりました。
なによりも「チャレンジデーのおかげで久しぶりに運動したら気持ちが良かった」という市民の皆さまの声。今後とも元気と笑顔と健康づくりのお手伝いをさらに進めてまいります。
皆さんは「オルレ」をご存じでしょうか。韓国・済チェ州ジュ島の方言で「家に通じる細い路地」を意味します。平成19年に済州島で始まった路地や里道をウオーキングする「済州オルレ」を九州運輸局などが「九州オルレ」として取り入れ、平成25年に霧島妙見コースを認定。
昨年も1,000人を超す皆さまがお越しになりました。先日は韓国の駐福岡総領事も視察に来られ、約11キロのコースを私も同行いたしました。新緑を愛めで、小川のせせらぎに耳をすまし、生まれて初めてのタケノコ掘りも体験され、大変喜んでいただきました。何げない景色や里道、路地が異文化の皆さまには魅力ある観光資源に変わります。
「健康生きがいづくり推進モデル事業」で各地区に設定が進むウオーキングコース「きりしまさるくロード」も立派な観光資源かもしれません。「海外からわざわざ散歩に来る」そんな魅力的なところで私たちは暮らしているのです。5月28日はチャレンジデー。ふるさと再発見のウオーキングを一緒に楽しみましょう。
国分庁舎増築の基本設計や実施設計などに要する経費を含む平成26年度当初予算が先の定例会で可決されました。庁舎増築については、限られた職員数で効率的な行政サービスを提供するための業務集約や、市民の皆さまのさまざまな手続き・届け出などを一体的に行うことができる利便性の高い窓口体制の確保、福祉事務所の狭あい化の解消、庁内部署間の連携強化などについて、一昨年来検討を重ねてまいりました。
この間、市議会や地域審議会、地区自治公民館長の皆さま方にその必要性などをご説明し、いただいたご意見・ご提言などを参考に、必要最小限の範囲で増築することを決断いたしました。
ご意見の中には、隼人庁舎や総合支所庁舎の空き部屋の利活用を含め、地域活性化に対するものもございました。今後も、引き続き、市民の皆さまの声をお聴きしながら空き部屋対策に取り組むとともに、中山間地域活性化に携わる部署を強化することで、地域の活性化を迅速かつ効率的に力強く進めてまいります。
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