ここから本文です。
更新日:2025年12月9日
本日は、市政運営の現状と12月9日招集の「令和7年第4回霧島市議会定例会」に提案いたします議案等につきまして、その概要を説明いたします。
まず、市政運営の現状について申し上げます。
霧島ブランドの確立と販路拡大につきまして、新燃岳の噴火や8月の豪雨災害の影響を受ける生産者を応援するため、9月に「霧島市マルシェin鹿児島空港」を開催し、ブドウやナシ、霧島茶などの試食や試飲、販売を行い、本市産品の販路回復とPRを図りました。
次に、農業の振興につきましては、第79回全国茶品評会において、普通煎茶10キログラムの部で、本市が令和元年以来6年ぶりとなる産地賞1位を受賞しました。また、個人では、溝辺町の有限会社蔵園製茶、蔵園孝博さんが、日本一にあたる「農林水産大臣賞」を受賞されました。これらは、生産者の方々が日頃から生産技術の向上に努め、県内外で高いレベルの競い合いを重ねてこられた成果であると考えています。
次に、畜産業の振興につきましては、和牛の肥育技術を競う「鹿児島県肉牛枝肉共進会」において、隼人町の中村優志さんが最高賞であるグランドチャンピオン(農林水産大臣賞)を受賞されました。
この結果は、生産者の日頃からの努力と高度な飼養管理技術の成果であり、霧島市産黒牛のブランド力向上に大きく寄与するものと考えています。
さて、本市で確認されている死亡した野生イノシシの豚熱感染につきましては、11月19日に1例目の感染判明後、翌日には市内の養豚場への消毒用消石灰を配布し、防疫対策を実施したところであり、現在、農場の豚に異常は確認されていません。今後も引き続き、県をはじめ、関係機関と連携を図りながら、家畜伝染病の発生予防やまん延防止に努めてまいります。
次に、林業の振興につきましては、市制施行20周年記念事業「きりしまっ子 木育事業」において、鹿児島県産材を使用した木育玩具や、霧島市産材を使用した木製のたまごプールを、市内の教育・保育施設等に贈呈しました。
次に、観光の振興につきましては、新燃岳噴火の影響により減少した観光客等の緊急誘客対策として、「霧島に泊まって 1万人キャンペーン」を実施するとともに、市内のホテル・旅館が行う広告活動経費の一部を助成しました。
次に、公共交通施策につきましては、8月の豪雨災害の影響で不通となっているJR肥薩線 吉松-隼人間について、11月27日にJR九州より「令和8年6月末頃の運行再開を目指す」との発表があり、まずは復旧の見通しがついたことに安心しました。利用者の皆様や駅周辺地域の皆様も安心されたことと思います。
一日も早い復旧を願うとともに、復旧後は、沿線の皆様方と連携し、大切な公共交通の維持や観光振興、交流人口の拡大に向けて利用促進等に取り組んでまいります。
次に、循環型社会の形成につきましては、(仮称)霧島市クリーンセンターの建設工事の進捗率が、11月末現在で97.3%となり、12月1日から試運転を開始しました。今後も引き続き、令和8年3月の供用開始に向けて整備を進めてまいります。
次に、防災対策につきましては、11月5日に大規模地震を想定した、参加者が一斉に命を守る安全行動を実践する「霧島市シェイクアウト訓練」を昨年に引き続き実施し、学校・企業・自主防災組織など120団体、12,675人が参加しました。今後も引き続き、市による防災対策の徹底を図るとともに、自主防災活動への支援を通して、地域防災の向上に努めてまいります。
次に、火災の予防につきましては、消防法の規定により、一定規模以上の建物では防火管理者の選任が義務付けられており、本市では、その資格取得講習のオンライン化を進めています。
本事業は、申請から受講、修了証の交付までをオンラインで行うもので、県内初の取組として、来年2月の運用開始を予定しています。
次に、健康づくりの推進につきましては、整備を進めてきた霧島市総合保健センターの完成を本年12月末に予定しています。新保健センターは、「子どもから高齢者まですべての世代の健康づくり拠点」をコンセプトとし、より快適に検診や相談しやすい環境を確保しました。
今後も引き続き、健康づくりのための新たな多機能・複合的拠点施設として、令和8年2月の供用開始を目指し、着実に準備を進めてまいります。
次に、中学生の読書活動推進のため、11月29日に、「中学生ビブリオバトル」をイオン隼人国分ショッピングセンターで開催し、市内の中学校代表による熱のこもった発表に、多くの来場者が耳を傾けていました。
次に、国分中央高等学校に関する喜ばしい話題としまして、9月に開催された「第77回日本ハンドボール選手権大会 第11回九州ブロック予選 女子の部」で、女子ハンドボール部が優勝し、12月に広島県で開催される「第77回日本ハンドボール選手権大会」に出場することとなりました。高校・高専・大学・一般が参加する非常にレベルの高い大会であり、この結果は、本市にとっても大変名誉なことです。
また、9月に東京都で開催された「第42回全国商業高等学校 英語スピーチコンテスト」では、各都道府県1名が出場する中、生活文化科3年の池山すみれさんが、「Seize the day(シーズ・ザ・デイ『今を生きる』)」と題したスピーチを披露し、佳良賞を受賞しました。心からお祝い申し上げますとともに、同校の生徒たちの今後の更なる活躍を期待しています。
次に、スポーツの推進につきましては、10月13日のスポーツの日に、体験型イベント「きりしまスポーツまつり2025」を開催しました。
当日は、男子プロバレーボールチーム「フラーゴラッド鹿児島」の選手と行うバレーボール体験や、「鹿児島ユナイテッドFC」によるサッカー教室、eスポーツ体験なども開催され、幼児から高齢者まで、延べ1万3,286人の市民の皆様が様々なスポーツを楽しみました。
次に、活力ある地域づくりの推進における喜ばしい話題としまして、溝辺町の竹子地区コミュニティ協議会が、2025年度農林水産祭の「むらづくり部門」において、農林水産大臣賞を受賞した453点の中から、最も優秀な3賞の一つである日本農林漁業振興会会長賞を受賞しました。
この受賞は、地域資源を生かした特産品の開発や移住定住の促進など、地域一体となった多様な取組が高く評価されたものであり、全国のむらづくりのモデル事例になり得るものです。あらためて受賞の栄誉を称えますとともに、今後も持続的かつ先駆的活動の展開を期待しています。
続きまして、今定例会に提案いたします議案等について申し上げます。
今回は、条例に係る議案が12件、補正予算が8件、その他議案が25件の計45件を提案いたします。
条例に係る議案につきましては、組織機構の最適化のため、こども部を設置することに伴う、「霧島市部等設置条例及び霧島市議会委員会条例の一部改正について」などです。
また、条例以外の議案等については、公の施設についての指定管理者の指定や令和7年霧島市民会館大規模改修工事に関する請負契約の締結などについてです。
次に、「令和7年度霧島市一般会計補正予算(第7号)」についてご説明申し上げます。
この補正予算は、8月の記録的な大雨によって被災した市民の方々への義援金を主なものとしています。
まず、市義援金につきましては、先の補正予算において、住宅に被害を受けた被災世帯を対象に一次配分として一律1万円の支給に要する経費を予算措置したところです。今回は、これまでに寄せられた義援金のほか、市の復旧・復興及び被災者支援のために寄せられたふるさと納税や企業版ふるさと納税などの寄附金等を活用して行う二次配分に要する経費を予算計上するものです。なお、今回は、家屋の被害状況に応じて全壊15万円、半壊8万円などを支給することとしています。
次に、県義援金につきましては、県に寄せられた義援金の一次配分に要する経費を計上するものです。本義援金につきましても、家屋の被害状況に応じて全壊12万円、半壊6万円などを支給いたします。
その結果、歳入歳出それぞれ8,350万5千円を追加計上し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ950億8,665万8千円としようとするほか、繰越明許費及び債務負担行為の補正を行おうとするものです。
次に、「令和7年度霧島市一般会計補正予算(第8号)についてご説明申し上げます。
この補正予算は、決算見込みにより不足が見込まれる扶助費や、災害復旧に要する経費等を主なものとしています。
歳出の主なものとしまして、民生費では、子どものための教育・保育給付事業の不足が見込まれる経費等を、衛生費では、8月に被災した合併処理浄化槽の修繕等に対する助成に要する経費等を、農林水産業費では、有害鳥獣捕獲助成に要する経費等を、土木費では、市営住宅の維持管理に要する経費を、消防費では、高規格救急自動車の購入に要する経費を、教育費では、小・中学校施設の修繕に要する経費等を、災害復旧費では、林業施設、土木施設、文教施設の復旧に要する経費をそれぞれ計上しています。
その結果、歳入歳出それぞれ13億9,134万6千円を追加計上し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ964億7,800万4千円としようとするほか、繰越明許費、債務負担行為及び地方債の補正を行おうとするものです。
この他、4つの特別会計、2つの事業会計の補正予算を計上しました。
以上が、今定例会に提案いたします議案等の概要であります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください